『夜のピクニック』  恩田 陸
2007 / 02 / 23 ( Fri )
読み終わって数日経ってから、じわじわ来ました。
なんかこう、たとえようのないものが。
私も歩いてみたいっていう欲求が。

まるでね、自分まで貴子たちと一緒に歩いたような錯覚に陥ってるんです。
そりゃまぁ、1冊の本を通して、読み手は貴子や融に寄り添って、
一緒に歩いたようなもんですよね。
でも、そういうのとも少し違う。

まるでリアルに歩行祭に参加したことがあるかのような錯覚。
学生時代にはそんな行事はまったくなかったにもかかわらず(苦笑)。
ちょっと似たようなのって言えば、
山ん中をグループごとに歩いたオリエンテーリングとか、
クラスごとの登山だとか。
そういった時の、時間や空気を思い出したのかもしれない。

疲れて無口になって、もう歩きたくなくて、
それでも前に進まなきゃ終わらない、ある意味での苦行。
だけど、それを共有した仲間たちが大勢いる。
それを思い出すだけで、なんとも言えない気持ちになる。

うん、まさにノスタルジーを誘う一冊です。

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